NISTEP注目科学技術 - 2022_E159

概要
雷の発生や衰退を正確に予測することは、人命保護や安定した経済活動をすすめるうえで重要であるが、現状の気象条件を基にした短時間予測では曖昧さや誤判定が多く、十分であるとはいえない。雷放電のきっかけは解明されておらず、地球外からの高エネルギー粒子が起因する説が考えられており、放電機構を明らかにするため、モデリングや地上での大気電場観測・放射線計測による研究が進められている。
キーワード
雷放電のトリガー解明 / 災害状況の正確な把握や予測に関する科学技術 / 高精度気候変動予測
ID 2022_E159
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 企業
専門分野 環境
専門度
実現時期 5年以降10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 17 (地球惑星科学)
分析データ クラスタ 14 (気候)
研究段階
地上での大気電場強度の計測、ガンマ線等の高エネルギー放射線の観測によって、雷放電の過程で放出される高エネルギー粒子について理解が進んでいる。しかし、雷放電のきっかけが雲と大地間だけで完結するのか、地球外からの高エネルギー粒子を必要とするのかについては、未解明である。雲の中の電場や高エネルギー粒子の入力、発生を直接観測できる手段が限られており、モデルの検証が出来ない。超小型の電場センサの開発が進んでおり、センサが開発されれば、バルーンなどで雷雲内の電場を直接観測できるようになる。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
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