NISTEP注目科学技術 - 2022_E157
概要
衛星画像から全球の浅海域の海底地形を推定する技術。同技術は近年研究開発が進んでいるものの、いまだ全球で利用可能な浅海域の海底地形データはない。これまで局所的に作成してきた海底地形データを全球に広げるには、膨大な衛星データを短時間で処理する開発環境と衛星画像から海底地形を推定する汎用的なモデルが不可欠であるが、開発環境はGoogleやアマゾンなどの民間業者がクラウド上での高速解析環境サービスを提供しており、海底地形を推定する汎用的なモデルは深層学習などの人工知能により実現されつつあるため、近い将来全球の浅海域の海底地形データが整備され、利用可能となる可能性がある。浅海域の海底地形データは津波、高波、高潮シミュレーションや沿岸域の生態系解析などのベースとなるデータとして重要であり、これらの分野も合わせて進展する可能性がある。
キーワード
SDB / 衛星画像 / 深層学習
ID | 2022_E157 |
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調査回 | 2022 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 団体 |
専門分野 | 宇宙・海洋・科学基盤 |
専門度 | 高 |
実現時期 | 5年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 17 (地球惑星科学) |
分析データ クラスタ | 14 (気候) |
研究段階
衛星画像から海底地形を推定するためのアルゴリズムや実際に解析するための開発環境は整いつつある。課題としては海底地形データプロダクトの得られる条件や精度の整理であるが、世界中の水路機関が注目して協力する枠組みも整っているため、近い将来に実利用できるレベルのプロダクトができると考えられる。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
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