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NISTEP注目科学技術 - 2022_E149

放射線治療の非がん疾患への適用拡大

放射線治療は腫瘍疾患への適用が主であったが、脳機能疾患や心疾患を対象とした臨床研究が行われている。臨床研究を継続すると共に、メカニズムについて解明されることが期待される。

放射線治療は非侵襲的で短時間に治療が完了することから、現役世代から高齢者まで多くの年代で治療のメリットがある。

アメリカ、ワシントン大学では2017年より、難治性致死性心室不整脈（心室頻拍）、に対して放射線治療を実施した。
本邦でも東海大学において、2019年に国内初となる体外放射線照射による難治性致死性心室不整脈（心室頻拍）の治療が行われ、合併症は認められず良好な経過であると、2021年に学術雑誌に報告された。
しかしながら、メカニズムは明確ではなく未だ議論中である。

臨床試験に加え、装置の開発・高度化（専用装置）も社会実装に向けた大きな研究要素である。