NISTEP注目科学技術 - 2023_E97

概要
画像な言語などの分野では大規模事前学習モデル(基盤モデル)が広く活用されるようになってきている。今後は、画像や言語以外、例えばセンサー信号や表データなどの分野にも基盤モデルが登場することが期待される。これら新たな基盤モデルの活用により、これまでは難しかったスモールデータの分析や学習などもより効果的に行えると期待できる。
キーワード
機械学習 / 深層学習 / 基盤モデル / ビッグデータ / スモールデータ
ID 2023_E97
調査回 2023
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 情報通信
専門度
実現時期 5年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 61 (人間情報学)
分析データ クラスタ 46 (データサイエンス/機械学習・AI)
研究段階
スモールデータからどのように基盤モデルを効果的に学習できるかを研究者が試行錯誤しながら開発している段階
インパクト
医療や科学の分野では大規模な実験・観察が難しく得られるデータが限られるため、スモールデータの分析や学習が課題となっている。これらスモールデータと相性の良い基盤モデルの登場はこれらの分野に大きな影響を与える可能性がある。
長期的には
* 新たな医療技術の登場による医療の改善
* 新たな材料の発見による新たなデバイスの登場や省エネ化
などが期待される。
必要な要素
要素技術の進展(スモールデータからどのように基盤モデルを効果的に学習できるか)
また、スモールデータを効果的に社会として共有するための仕組み(セキュアな共有技術の開発, 法制度の整備)も必要と考えられる。