NISTEP注目科学技術 - 2022_E127

概要
JAXAの主導する宇宙衛星観測実験プロジェクト"LiteBIRD"による3K宇宙マイクロ波背景放射(CMB)のBモード偏光場の観測。Bモード偏光場は宇宙誕⽣時に⽣成された重⼒波の名残であるため、その検出と統計解析に成功すれば、「宇宙の初期条件」が世界で初めて明らかになる。成功すれば関連研究者がノーベル物理学賞を確実に受賞するプロジェクトと⾔われている。
キーワード
CMB / 重力波 / インフレーション / Bモード偏光 / LiteBIRD
ID 2022_E127
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 宇宙・海洋・科学基盤
専門度
実現時期 10年以降
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 16 (天文学)
分析データ クラスタ 9 (素粒子・原子核・宇宙物理学)
研究段階
実験サイド: 種々の観測機器の開発、銀河系内のダストなどを起源とする前景放射(CMBに対してノイズとして振る舞う)の除去法の開発、観測機器のEMC対策
理論サイド: LiteBIRDでどのようなサイエンス成果が得られるかの理論予測、それらをまとめたサイエンスブックの出版
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
マンパワー
研究費
携わる全ての研究者が長期間研究に専念できる環境(優秀な任期つきポスドクの任期なし常勤ポストへの採用、大学常勤教員の教育義務免除[= サバティカル制度]などを充実させる必要がある)