NISTEP注目科学技術 - 2022_E123
概要
再生可能エネルギーとして環境や周囲の微小エネルギーを収集する技術、とくに摩擦エネルギーや静電気などを収集する技術。これらは太陽光や風力とことなり、地域や気候に左右されず一定のエネルギー収集が可能である。雨や雪を用いた発電は太陽光が使えない地域でも可能なので、注目される。
キーワード
エナジーハーベスト / 摩擦帯電型ナノ発電機 / 水滴発電 / 環境発電 / 再生可能エネルギー
ID | 2022_E123 |
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調査回 | 2022 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ナノテクノロジー・材料 |
専門度 | 中 |
実現時期 | 5年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 64 (環境保全対策) |
分析データ クラスタ | 36 (熱・流体・波・運動エネルギー) |
研究段階
論文ベースでは2019年に100V程度の発電とLEDの駆動デモが実施されている。また摩擦帯電のメカニズムは2020に大きく解明に向かい前進する論文が発表された。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
微小エネルギーの活用に関しては産業界含め理解が乏しいのが現状に見受けられる。既存電力産業と微小エネルギー発電の発電量は4桁程度異なる事に起因しており、大規模発電産業界からは冷ややかな目で見られていると感じる。この点を経産省はじめ、社会全体の訴求として進める事で、産業界の見識転換を図る必要がある。