NISTEP注目科学技術 - 2022_E121
概要
近未来に問題となるであろう食料不足への対策や持続可能な社会の実現には、昆虫資源の利用は不可欠であると思われる。そのためには昆虫の大量継代飼育が安価で持続可能なものとならねばならない。昆虫食そのものは,食に対し保守的な日本においては,普及には時間がかかると考えるが,環境意識の強い欧米においてはすでに現実になろうとしている様に思われる。また直接的な食料として以外にも、養殖餌や物質生産への利用など昆虫資源は様々な利用が見込まれる。昆虫利用に関しては、さらなる高機能化、未利用昆虫の探索、さらに安価で安全な大量生産技術の開発が問題点として挙げられる。
キーワード
昆虫資源利用 / タンパク質生産 / 高機能性食品
ID | 2022_E121 |
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調査回 | 2022 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ライフサイエンス |
専門度 | 中 |
実現時期 | 5年以降10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 39 (生産環境農学) |
分析データ クラスタ | 51 (生物生態・多様性) |
研究段階
現在、大量飼育可能な昆虫種は幾つか存在するが、食料や医療目的を考えた場合にはコストや安全性の点でいまだ課題が残っている。これは昆虫の利用目的がこれまでと大きく転換するため、そのような視点での研究や技術開発、コスト
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
技術的には、さらに低コストで安全な飼育方法の確立、未利用昆虫の探索等が大きな課題としてあげられる。社会的には近年特に日本において顕著な昆虫離れ、昆虫嫌いが大きな壁になると考えている。