NISTEP注目科学技術 - 2022_E112

概要
・繰り返し放電による点火技術
高効率な燃料利用を考えた際には,燃焼希薄,かつ高乱流条件において確実に点火を行う必要があります.従来技術の延長で安定な点火を行うためには,投入するエネルギー量を増加させる必要がありますが,その場合は装置の損耗が生じます.繰り返し放電による点火技術は,欧米において中心的に研究が行われてきた技術であり,日本においても徐々に注目を集めつつあります.エネルギー供給を時間的に分割することで,装置の損耗が防げるとともに,繰り返し放電を行うことで流動を強化し,確実な点火につながる火炎の成長を促すことが可能です.航空宇宙を皮切りに,発電用の往復式内燃機関などに適用されることが期待されます.
 また,グリーンイノベーションに資する燃料(難燃性の再生可能燃料)や合成燃料などにも適用が可能であることも期待を集める要因の一つです.
キーワード
ア ンモニア直接燃焼・混焼技術 / 強力点火技術 / グリーン燃料利用
ID 2022_E112
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 エネルギー
専門度
実現時期 5年以降10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 24 (航空宇宙工学、船舶海洋工学)
分析データ クラスタ 36 (熱・流体・波・運動エネルギー)
研究段階
基礎的なデータは収集が終わっている.より実用機器に対するモデリングの実行および実証データの収集が必要な状況です.また,アンモニアなどとの混焼条件に対する実験,解析データの取得が望まれます.
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
-