NISTEP注目科学技術 - 2022_E110

概要
高出力かつ高エネルギー変換効率を有した中低温作動型燃料電池の実用化が期待されている。700-400℃で作動可能なプロトン伝導性セラミックスを電解質として燃料電池の実用化に向けた研究が国内外で盛んにおこなわれており、非常に高い出力を示す電池の開発に成功している。燃料として水素もしくはメタン、アンモニアなどを用いることで高効率な発電を実現するとともに二酸化炭素の排出がないことから二酸化炭素排出実質ゼロを目指す日本において画期的なデバイスとなると注目されている。
キーワード
燃料電池 / 水素 / 発電
ID 2022_E110
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 ナノテクノロジー・材料
専門度
実現時期 5年以降10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 36 (無機材料化学、エネルギー関連化学)
分析データ クラスタ 11 (理化学/エネルギー・脱炭素)
研究段階
現在、NEDOのプロジェクトにおいて耐久性、劣化機構の解明などを実用化に向けた課題抽出と対策の検討が行われている。また、JSTのプロジェクトでもAIを活用した電解質の開発や構造の異なる燃料電池の検討がなされており実用化に向けて国内での開発が活発になっている。海外でもヨーロッパや米国でもプロジェクトが立ち上がっており電池のスタック化など実用化に向けて進んでいるようである。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
NEDOのプロジェクトで課題となっているように耐久性や劣化の抑制が最重要課題である。