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NISTEP注目科学技術 - 2022_E100

木質バイオマス燃料の効率的な利用、それによる小規模熱供給事業の汎用化

すでにヨーロッパを中心に小型発電機やボイラーの製品化はされ、地域で意欲的に取り組む事例が見られる。しかし、発電機やボイラーの国産メーカーが育っていない、加えて設計施工やメンテナンスのノウハウが不足している。法整備も不十分であり、排気や燃料残渣（灰分）等の適正処理や有効活用の方針が立っていない。
燃料となる木質バイオマスのサプライチェーンが途切れ途切れで供給のシステムが確立していない。
地域電力会社やそれへの投資を呼び込めるような金融（マイクロクレジットのような）面での制度の整備も必要である。現在の再生可能エネルギー事業は都会の資本が地域から利潤を吸い上げるような構造となっていることが多い。

環境教育の広がり、電力小売の自由化、金融関連の規制緩和（地域に根ざしたマイクロクレジットの育成支援）、炭素税など。