NISTEP注目科学技術 - 2022_E77

概要
アンモニアを燃料としたガスタービンなどの発電装置は,稼働時に二酸化炭素を排出しない.現在は,燃焼を安定させるために従来の燃料にアンモニアを混ぜて燃焼させることで,二酸化炭素の排出量を減少させることが可能となっている.
太陽光などの再生可能エネルギーによってアンモニアの製造が可能になれば,二酸化炭素の排出量を大幅に減少させることが可能となる.さらに,従来の燃料を100%アンモニアに置き換えることができれば,アンモニアはカーボンフリーの燃料になることができる.
キーワード
ア ンモニア直接燃焼・混焼技術 / 再生可能エネルギーによる水素・ア ンモニア合成 / 余剰電力による燃料合成 (e-Fuel)
ID 2022_E77
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 エネルギー
専門度
実現時期 5年以降10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 64 (環境保全対策)
分析データ クラスタ 31 (環境化学)
研究段階
アンモニアの混焼技術は企業で開発が行われている.
今後,アンモニアの直接燃焼は,研究所で実現されている.
再生可能エネルギーによるアンモニアの製造技術は,研究途上である.
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
発電におけるエネルギーミックスの中にアンモニア燃焼が取り入れられるような,社会的な合意形成が必要と思われる.