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NISTEP注目科学技術 - 2022_E75

核医学、特に効果が大きいα線を病変患部にピンポイントで薬物を届ける技術。
α線は強力な効果を持つ一方、飛程距離が短いため、適切な患部への送達が必要である。
211At に代表されるアルファ線放出核種製造拠点が整備されつつある。
製造拠点が整備され、今後医療への展開が期待される。
また、より半減期の長い核種への展開も必要であろう。

例えば、抗体薬物複合体技術は現在、成果を上げつつあるが、抗体薬物複合体技術の手法をを核医学に展開することができる。
診断に用いられているγ線と統合することで、核種を変換することで診断と治療の両方を行うことも可能である。
今後新しい概念を導入することにより、より効果の高く、副作用の少ない薬物が開発されるであろう。

α線核種製造拠点が整備された段階。
今後医療への展開が期待される。
安定的運用、入手可能な核種の拡大とともに、医療応用に向けた研究が開始されている。

社会的にはラジオアイソトープ（核）に対する不安を取り除くなどの社会的要因を醸成すること。
原子力発電所を利用するなどしてRI 製造のコストダウンをおこなうこと。
核医学推進のためのレギュレーションと法的整備を整えること。
法的根拠に基づいて、機器、設備を開発すること。