NISTEP注目科学技術 - 2022_E64

概要
スマート水産業とブルーカーボンオフセット。ICTによる漁場の予測や養殖のスマート化だけではなく、海洋資源や環境の管理・予測技術についても開発が急務である。また近年注目を浴びているブルーカーボンについても、海藻だけではない広義のブルーカーボン(植物プランクトンなどを含む)を計測する技術のみならず、国際協力、制度設計も同時に進める必要がある。
キーワード
スマート水産業 / ブルーカーボン / 資源管理 / 国際協力 / 制度設計 / ブルーエコノミー
ID 2022_E64
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 ナノテクノロジー・材料
専門度
実現時期 5年以降10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 40 (森林圏科学、水圏応用科学)
分析データ クラスタ 63 (地域社会学・都市工学)
研究段階
特に海中においては技術的なハードルが高く、水圧、塩分、付着物、通信の難易度の高さなどの問題から、網羅的なデータの取得が困難。
ブルーカーボンは海藻だけでは無くプランクトンや海生生物によっても固定化されるが、正確な資源量を把握することが難しい。
衛生やドローンなどを用いて予測が行われているが、誤差が大きい(6割程度)。
国際的にも海洋国である日本がイニシアティブを取るべき分野であると考える。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
多岐に渡るブルーカーボン計測技術の精度の向上
ブルーカーボン オフセットに関して、科学的根拠に基ずく法整備と国際協調。

海中における通信技術
海水の塩分、酸素、温度、pHなどを測定できる技術はあるが、研究用途であり、事業者等ての普及が進まない。安価で小型な測定装置が必要と考える