NISTEP注目科学技術 - 2022_E63

概要
細胞自体を医薬品として使う技術。ウイルスベクターによる遺伝子改変を利用して、細胞の性質を変容し医薬品として応用する技術。
現在すでに(限定的ではあるが)実用化されている。具体的には、がん患者から免疫細胞(T細胞)を取り出し、がん細胞の抗原を認識するように改変し、再び患者の体内に戻してがん治療を行う手法。今後、iPS細胞やナチュラルキラー細胞などの利用も盛んになり、また、他人の細胞(他家細胞)由来の細胞医薬品も、広く用いられるようになると思われる。
キーワード
細胞医薬品 / CAR-T細胞療法 / 遺伝子操作を加えた免疫細胞 / がん細胞療法
ID 2022_E63
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 ナノテクノロジー・材料
専門度
実現時期 5年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 50 (腫瘍学)
分析データ クラスタ 64 (臨床医療/再生医療)
研究段階
現在すでに(限定的ではあるが)実用化されている。がん患者から免疫細胞(T細胞)を取り出し、がん細胞の抗原を認識するように改変し、再び患者の体内に戻してがん治療を行う手法。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
要素技術自体は完成されているが、製造プロセスとして統合し最適化する必要がある。また、他家細胞医薬品の使用に関しては、倫理的な取り決めも必要となろう。