NISTEP注目科学技術 - 2022_E55
概要
Li ion 電池の電流改善材料としてカーボンナノチューブを用いるという技術が注目を浴びていて、中国、韓国、日本とナノチューブを生産する企業の増産の計画が発表されている。これは主に電気自動車の電池材料開発である。
キーワード
カーボンナノチューブ / 電気自動車 / Li イオン電池
ID | 2022_E55 |
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調査回 | 2022 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ナノテクノロジー・材料 |
専門度 | 中 |
実現時期 | 5年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 36 (無機材料化学、エネルギー関連化学) |
分析データ クラスタ | 11 (理化学/エネルギー・脱炭素) |
研究段階
Liイオン電池の性能を決めるものとしてPower densityがある。Power densityは、一度にどれぐらいの電力を消費するかというもので電流の値が大きい方が有利である。電池の内部抵抗を決めているのは、電極とセパレーターの部分であり、そこにカーボンナノチューブを混ぜることで電気伝導性能を向上させるというものである。コストと性能をともに満たすものであれば、かなりの需要を賄う可能性があり、大きな産業につながると考えられる。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
需要と供給のバランス、技術水準の向上とナノチューブ試料の品質、価格と性能のバランスが、要素になる。