NISTEP注目科学技術 - 2022_E39

概要
超小型/小型衛星用の高軌道変換能力を有するキックモータの開発
キーワード
キックモータ / 小型衛星 / 化学推進
ID 2022_E39
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 宇宙・海洋・科学基盤
専門度
実現時期 5年以降10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 24 (航空宇宙工学、船舶海洋工学)
分析データ クラスタ 38 (計算機・電気通信・通信デバイス・量子計算機)
研究段階
民間企業や大学の研究室レベルで超小型/小型衛星を打ち上げられるようになり、軌道上での技術実証や観測などに利用されている。今後、それら小型衛星が地球周回軌道から離脱して惑星探査を行うことも考えられ、それには軌道変更を行うためのキックモータが必要となる。従来のキックモータは、ガスを噴射するものやプラズマなどの電気推進を利用したものが一般的であった。しかし、それらは軌道変更するのに必要となる速度まで加速するのに時間が掛かるなどの欠点があった。そのため、瞬間的に大推力を発生するような高軌道変換能力を有するキックモータが求められ、その研究開発が現在行われている。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
瞬間的に大推力を発生するには燃焼を利用した化学推進の適用が考えられるが、推力制御(スロットリング)の難しさや比推力(燃費)が低いため長時間作動できないなどの課題がある。そのため、実現には上記を含めた課題を解決するようなブレークスルーが必要となる。