NISTEP注目科学技術 - 2022_E12
概要
試験管内で長鎖DNAを合成・編集する技術に注目しています。細胞を使わずに遺伝子を改変・増幅することは遺伝子工学操作の効率化を加速する技術基盤です。細菌のDNA複製酵素やウィルスを利用した長鎖DNA合成技術は、CRISPRなどの遺伝子編集と組み合わせることで、基礎研究と臨床応用研究の両方に影響を与えることが強く期待されます。
キーワード
遺伝子工学操作の効率化 / 遺伝子治療 / 長鎖DNA合成
ID | 2022_E12 |
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調査回 | 2022 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ライフサイエンス |
専門度 | 高 |
実現時期 | 5年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 43 (分子レベルから細胞レベルの生物学) |
分析データ クラスタ | 6 (分子生物学/診断・治療) |
研究段階
すでに方法論が確立されており、ここ1-2年の間に世に浸透すると思われます。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
ユーザー側の意識改革は必要と思います。古典的な遺伝子工学(PCR-制限酵素-DNA連結-大腸菌体内でrecombinant増幅など)礼賛し、無細胞系の遺伝子工学を行うことに抵抗を持つユーザーの意識がかわれば、より研究者コミュニティに浸透しやすいと思われます。