NISTEP注目科学技術 - 2023_W181
概要
酸素の電解還元による過酸化水素の製造
キーワード
電極触媒 / 酸素還元反応 / 水処理 / 酸化剤 / 膜型反応器
ID | 2023_W181 |
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調査回 | 2023 |
注目/兆し | 兆し |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ナノテクノロジー・材料 |
専門度 | 高 |
実現時期 | - |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 36 (無機材料化学、エネルギー関連化学) |
分析データ クラスタ | 11 (理化学/エネルギー・脱炭素) |
研究段階
過酸化水素は廃棄物を出さない有用な酸化剤であるが、製造コストが高い。安価に過酸化水素を合成することができれば、水処理などに有用である。大規模集約的なエネルギー消費型の製造・輸送プロセスではなく、オンサイト・オンデマンドでの安価かつ小規模な過酸化水素の製造プロセスが望まれる。
インパクト
空気中の酸素を使って、再生可能エネルギーから過酸化水素をつくることができれば、再生可能エネルギーの有効活用につながる。安価な酸化剤で、クリーンな水処理ができるようになれば、水資源の枯渇問題の解決策にもなる。
必要な要素
高活性と高選択性を兼ね備えた電極触媒の開発、安価な過酸化水素を連続的に生成するための膜型反応器の開発、電極触媒および膜型反応器の耐久性向上