NISTEP注目科学技術 - 2023_W165
概要
海域における地球科学的な観測は目まぐるしく発展している。
既に、MOWLASでは日本海溝及び南海トラフ沿いの海底ケーブルに設置された地震計・水圧計により地震や津波発生後に即時予測すなわち陸域への警報が出せるようになっている。このような海底ケーブル観測の空白域を埋めるため南海トラフ海底地震津波観測網(N-net)整備事業も始まっている。
より先端的な開発としては、海底掘削坑を利用した坑内観測などもスロー地震観測などに役立っている。また、光ファイバーを利用したDAS技術の応用として長期的な歪み変化を捉えるTW-COTDRなども開発されている。GPS-Aによる海域の地殻変動観測なども実用化され長期運用されているほか、絶対重力観測なども開発が行われている。
これらの技術により、今までは変動に伴う単なる"揺れ"を検出していたプレート境界について、実際の長期的変動を様々な物理量として得られると期待できる。
既に、MOWLASでは日本海溝及び南海トラフ沿いの海底ケーブルに設置された地震計・水圧計により地震や津波発生後に即時予測すなわち陸域への警報が出せるようになっている。このような海底ケーブル観測の空白域を埋めるため南海トラフ海底地震津波観測網(N-net)整備事業も始まっている。
より先端的な開発としては、海底掘削坑を利用した坑内観測などもスロー地震観測などに役立っている。また、光ファイバーを利用したDAS技術の応用として長期的な歪み変化を捉えるTW-COTDRなども開発されている。GPS-Aによる海域の地殻変動観測なども実用化され長期運用されているほか、絶対重力観測なども開発が行われている。
これらの技術により、今までは変動に伴う単なる"揺れ"を検出していたプレート境界について、実際の長期的変動を様々な物理量として得られると期待できる。
キーワード
予測・観測 / スロー地震 / 南海トラフ
ID | 2023_W165 |
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調査回 | 2023 |
注目/兆し | 兆し |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | 宇宙・海洋・科学基盤 |
専門度 | 高 |
実現時期 | - |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 17 (地球惑星科学) |
分析データ クラスタ | 62 (地震・プレート・地層・マントル) |
研究段階
企業と共同研究を行いながら実際に観測して改良している段階。
インパクト
南海トラフを中心とした巨大地震発生場の理解が進み、巨大地震の逼迫性などについてより精度の高い評価ができると期待できる。
必要な要素
まだ開発段階の技術は特定の場所で実施していることが多く、巨大地震の理解にはより広範囲・高密度での展開について考えていく必要がある。