NISTEP注目科学技術 - 2023_W161
概要
太陽と似たような恒星の周りのハビタブルゾーンに存在する地球型惑星を探すための宇宙望遠鏡(ハビタブル・ワールド・オブザーバトリ,NASA)の開発。近傍の赤色矮星周りの地球型惑星ではなく、さらに遠くの太陽と似たような恒星の周囲でまさに「地球のような地球」を探す望遠鏡。直接撮像や大気環境も調査する。主星を「オカルター」を使って隠すコロナグラフを実装することで、宇宙望遠鏡とオカルターの位置を高精度に制御し、比較的遠くの地球型系外惑星の直接撮像が可能になるが、そのためのフォーメーションフライトの技術開発が必要。
キーワード
宇宙望遠鏡 / 太陽系外惑星 / ハビタブルゾーン
| ID | 2023_W161 |
|---|---|
| 調査回 | 2023 |
| 注目/兆し | 兆し |
| 所属機関 | 大学 |
| 専門分野 | 宇宙・海洋・科学基盤 |
| 専門度 | 中 |
| 実現時期 | - |
| 分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 16 (天文学) |
| 分析データ クラスタ | 9 (素粒子・原子核・宇宙物理学) |
研究段階
NASAの将来計画に乗った段階。フォーメーションフライトについてはまだ研究段階。
インパクト
近傍の赤色矮星周りの地球型惑星ではなく、まさに「地球のような地球」を探すため、その惑星に生命がいるかの期待が格段に高くなる。
必要な要素
宇宙望遠鏡に実装する装置にもよるが、宇宙空間で「オカルター」を用いて主星を隠すコロナグラフ観測を行う場合、宇宙望遠鏡と「オカルター」を高精度に位置制御を行うフォーメーションフライト技術も必要。