NISTEP注目科学技術 - 2023_W140
概要
将来的に実現すれば学術・経済・社会へ大きな変化をもたらし得る科学技術としては、リチウムイオン伝導体電解質を使用したリチウム同位体分離技術です。これは、今世紀中に基幹エネルギーとして注目されている。核融合発電の燃料は重水と三重水素の核融合反応が、地球上で一番起こしやすい反応であるため、その反応で核融合発電することが想定されている。トリチウムは自然界にほとんど存在しないため、三重水素を作るためにはリチウム6が必要となる。自然界のリチウムは約6Li/7Li=7.6/92.4mol%であるため、6Liの割合を上げなくてはいけない。これの行う方法として、水銀アマルガム法があるが、水銀を使用するため環境負荷が大きく、日本では行うことが出来ないと考えられている。そこで新たな方法の一つとして、リチウムイオン伝導体電解質を使用したリチウム同位体分離が有望視されている。
キーワード
カーボンニュートラル・二酸化炭素技術 / 再生可能エネルギー・エネルギー変換 / 水素製造・水素・水素エネルギー
ID | 2023_W140 |
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調査回 | 2023 |
注目/兆し | 兆し |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | エネルギー |
専門度 | 高 |
実現時期 | - |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 36 (無機材料化学、エネルギー関連化学) |
分析データ クラスタ | 11 (理化学/エネルギー・脱炭素) |
研究段階
研究室で開発している段階
インパクト
新たなサービス・事業・産業の創出、新たな雇用創出、社会的基盤(都市・地域・交通・インフラ)の強化、社会的基盤(都市・地域・交通・インフラ)の強化
必要な要素
一段一段のリチウム移動速度