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NISTEP注目科学技術 - 2023_W116

AIを用いたタンパク質の構造と動態・機能の連関。
AIを用いたタンパク質の構造予測については、例えばAlphaFold2などのツールが開発されつつある。これは構造が既知のタンパク質の構造を学習することにより、構造の未知のタンパク質のアミノ酸の一次配列から三次構造を予測するものである。一方、構造からの動態や機能予測となると、AIを用いる/用いないに関わらず未開拓の分野であると認識している。特に特定の構造を持たない領域（IDR）を多く含むタンパク質については、その動態自体も明らかになっていないものが多く、直接的あるいは間接的な観察も困難である。分子の運動によってもたらされる分子機能が予測できるようになれば、創薬などの医療分野やバイオ燃料合成など産業分野にも応用ができるようになると考える。

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