NISTEP注目科学技術 - 2023_W100
概要
人間におけるキラルアミノ酸(D-アミノ酸)の利用を掘り下げることで、これまでになかった免疫などの生体機構が明らかとなり、予防、診断、創薬に発展すると考えられる。
最近ではD-アラニンをはじめいくつかのD-アミノ酸が感染症(コロナやインフルエンザ)に非常に効果的であることがわかっている。また、以前から認知症など、神経系への関与(記憶)や腎機能との密接な関連も示されており、将来的に認知症治療に一役買う可能性もある。
このようにタンパク質はすべてL-アミノ酸であるために、これまで注目されてなかったD-アミノ酸の哺乳類での役割を明らかにすることは非常に重要で、有用な発展をもたらすと考えられる。
最近ではD-アラニンをはじめいくつかのD-アミノ酸が感染症(コロナやインフルエンザ)に非常に効果的であることがわかっている。また、以前から認知症など、神経系への関与(記憶)や腎機能との密接な関連も示されており、将来的に認知症治療に一役買う可能性もある。
このようにタンパク質はすべてL-アミノ酸であるために、これまで注目されてなかったD-アミノ酸の哺乳類での役割を明らかにすることは非常に重要で、有用な発展をもたらすと考えられる。
キーワード
健康科学 / 健康寿命 / 神経医学 / 予防医学、診断
ID | 2023_W100 |
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調査回 | 2023 |
注目/兆し | 兆し |
所属機関 | 企業 |
専門分野 | ライフサイエンス |
専門度 | 中 |
実現時期 | - |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 59 (スポーツ科学、体育、健康科学) |
分析データ クラスタ | 0 (生活習慣病/摂食・吸収・代謝) |
研究段階
産官学連携で裾野広く、共同研究を展開し、論文のほか共願特許を出願している模様
インパクト
人類の歴史は感染症との戦いだが、キラルアミノ酸と生体との関係を知ることで感染症にに大きな飛躍が望めそうであること。キラルアミノ酸が創薬できれば、感染症や腎機能維持などで高騰する医療費を大幅に下げられるなどが期待できる。
また長寿社会において健康寿命が延びることは非常に重要なファクターだが、キラルアミノ酸は記憶に関係し、非常に大きなインパクトとなりうると考える。
また長寿社会において健康寿命が延びることは非常に重要なファクターだが、キラルアミノ酸は記憶に関係し、非常に大きなインパクトとなりうると考える。
必要な要素
生体試料からの正確な分析がキーとなるが、その技術が非常に限られたところにしかない。世界に誇る日本の技術であることから、その規模を増やして加速させていくことが一つのキーと考える。
また腎機能に関しては、人工透析に大きなお金が流れていることから、既得権益の巨大な壁が立ちはだかっている。高齢化社会に向けて医療費節約が可能となるのに、それができない社会であれば日本は滅びる方向に言っても仕方がない。
また腎機能に関しては、人工透析に大きなお金が流れていることから、既得権益の巨大な壁が立ちはだかっている。高齢化社会に向けて医療費節約が可能となるのに、それができない社会であれば日本は滅びる方向に言っても仕方がない。