NISTEP注目科学技術 - 2023_W69

概要
世界で展開されている生物学的栄養強化(バイオフォーティフィケーション)を応用し、従来の栄養補強・補充だけではなく、食品の3次機能も付加させることが可能になる新規食材の開発手段を提示可能にする。
キーワード
生物学的栄養強化 / キレート化 / イオノフォア効果
ID 2023_W69
調査回 2023
注目/兆し 兆し
所属機関 大学
専門分野 ライフサイエンス
専門度
実現時期 -
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 38 (農芸化学)
分析データ クラスタ 25 (食品化学・栄養学)
研究段階
研究室で開発している段階であるが、既に目的作物は作出済みであり、原理・現象が科学的に明らかになりつつある段階
インパクト
知の創出、他分野へ波及効果(新分野の創出、他分野との融合・発展の加速)、既存産業の発展への寄与、個人・社会の健康向上
必要な要素
生物学的栄養強化作物の作出は、世界の飢餓改善の手段の一つとして実施されているが、日本ではあまり重要視されていない。実際は、邦国でも栄養飢餓は発生しているが、そのこともあまり認知されていない。また、微量元素である金属への忌避感が強い傾向を感じるため、これらの社会的な理解が必要となる。
一方、作出の段階で、強化すべき微量元素の扱い方を留意しなければ土壌汚染にも繋がりかねないため、作出技術の検討には注力する必要がある。