NISTEP注目科学技術 - 2023_W42
概要
個々の要素が運動するものの集積体,アクティブマター,の物理学の知見を用いた化学反応制御や生物行動の制御
キーワード
分子コンピューティング / ロボット / 人工細胞 / 炭素固定 / 還元反応触媒
| ID | 2023_W42 |
|---|---|
| 調査回 | 2023 |
| 注目/兆し | 兆し |
| 所属機関 | 大学 |
| 専門分野 | ライフサイエンス |
| 専門度 | 高 |
| 実現時期 | - |
| 分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 27 (化学工学) |
| 分析データ クラスタ | 54 (理化学/分子化学) |
研究段階
現状,理論物理学先行の形で数理モデルを用い,非平衡物理学の観点から研究が大きく進展している.一方で,MEMS技術を応用する形で現実に微小要素が運動を示す実験系が作成され,一部応用が見られる様になりつつある.
インパクト
化学反応制御が可能となることで炭素固定など二酸化炭素固定技術にブレークスルーが得られる,あるいは微生物の運動制御が出来ることでバイオリアクターの高効率化が図られるなどが考えられる.
必要な要素
工学技術への応用が進むことで,理論先行のいびつな学問体系が改善されると思われる.現状物理学の概念が先行した形式となっているので,化学工学分野や生物工学分野との密な共同研究が進むよう工夫が必要になると思われる.