NISTEP注目科学技術 - 2023_W38
概要
オンチップ光ニューラルネットワーク技術の応用
キーワード
人工知能 / 機械学習 / 光回路 / シリコンフォトニクス
ID | 2023_W38 |
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調査回 | 2023 |
注目/兆し | 兆し |
所属機関 | 企業 |
専門分野 | ナノテクノロジー・材料 |
専門度 | 高 |
実現時期 | - |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 21 (電気電子工学) |
分析データ クラスタ | 38 (計算機・電気通信・通信デバイス・量子計算機) |
研究段階
研究室で開発している段階。欧米では、ベンチャー企業(Lightelligence社, Lightmatter社等)がプロトタイプ的なハードウェアを販売している段階
インパクト
オンチップ光ニューラルネットワーク技術は、シリコンフォトニクス等の技術を用いて学習済みのニューラルネットワーク機能を光回路上に実装し、機械学習で言うところの「推論」(例えば時系列データの推定や画像の識別など)を光信号で行う情報処理技術。現在問題になっている大規模な機械学習型情報処理システムの消費電力の劇的な低減につながる。場合により、従来の電子計算機システムよりも高速な推論動作が見込める。
必要な要素
要素技術の発展が必要。光回路は一般にサイズが電子回路より遥かに大きいため、扱える変数信号(いわゆる「ニューロン」)の数が少ない。従って、電子回路との融合などによるシステムの拡大を図るとともに、少ない変数信号数でも応用が見込めるアプリケーションの発見などが必要。