NISTEP注目科学技術 - 2023_W36
概要
月面および月周回軌道上での有人活動。国際協力のアルテミス計画が存在するが、まだ数名を月面に送り込む程度である。将来的には数百人を超える人間が月周回軌道ステーションおよび月面基地を基盤に活動し、月面の科学調査、資源探査、低重力/微小重力環境を利用した科学研究、月面天文台による天文学研究など多彩な活動が行われる可能性がある。これらを実現するためには、ロケット・有人宇宙船など宇宙開発の本流の研究の他、通信、医療、建築・土木、資源開発、ロボットなど、地球上で実現している様々な基盤技術を月面で展開する必要があり、学術の面だけでなく経済的にも社会的にも大きなインパクトが生まれる。
キーワード
宇宙 / 再生可能エネルギー・エネルギー変換 / ロボット / テラヘルツ通信技術
ID | 2023_W36 |
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調査回 | 2023 |
注目/兆し | 兆し |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | 宇宙・海洋・科学基盤 |
専門度 | 低 |
実現時期 | - |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 24 (航空宇宙工学、船舶海洋工学) |
分析データ クラスタ | 2 (マシンインテリジェンス/センシング・データサイエンス) |
研究段階
JAXAによる月面ピンポイント着陸技術実証は今年度中に打ち上げられるSLIM探査機で実証される予定である。また民間企業による月面着陸は日本企業のものも含めて過去3回の挑戦があったが、いずれも失敗に終わっている。頻回な月面訪問を実現を目指すとしても、ロケット、探査機のいずれの面でもまだ開発段階の域を出ない。月面での活動を支える通信やロボット技術についても、企業との共同研究が一部進展中であるが、同様に実用化を見据えた開発段階にようやく入ったところであろう。
インパクト
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必要な要素
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