NISTEP注目科学技術 - 2023_W31

概要
ミューオン関連技術。ミューオンは、1936年に宇宙線中で発見され、その高い透過力を活かした様々な研究がなされている。ミューオンは、発見後半世紀ほどで、加速器を用いて人工的に生成できるようになった。エネルギーと飛行方向が揃ったミューオンを大量に生成し、高エネルギー(ギガ電子ボルトかそれ以上)に加速することができれば、素粒子の研究にとどまらず、現在宇宙線中のミューオンを用いて行っているイメージングなどにも応用できる可能性がある。
キーワード
ミューオン加速 / ミューオン生成 / ミューオン検出
ID 2023_W31
調査回 2023
注目/兆し 兆し
所属機関 大学
専門分野 その他
専門度
実現時期 -
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 15 (素粒子、原子核、宇宙物理学)
分析データ クラスタ 9 (素粒子・原子核・宇宙物理学)
研究段階
これまでに、加速器を用いたミューオン生成は複数の研究所で行われてきたが、ミューオン加速の研究は比較的新しく、高エネルギーへの加速は実現していない。ミューオンの質量や相互作用の感じ方などはよくわかっているので、加速の原理は理解しやすいが、そのための設計や実証は黎明期と言って良いだろう。
インパクト
知(科学基盤・基礎科学)の創出:素粒子物理学

社会的基盤(都市・地域・交通・インフラ)の強化:ミューオンを用いたインフラの非破壊検査など
必要な要素
要素技術の進展

社会的要素(ミューオン加速器を小型で安価に実現できたときには法整備が必要)