NISTEP注目科学技術 - 2023_E628
概要
従来は、金属・非金属・繊維強化樹脂などの高剛性・高強度な構造材料(ハードマテリアル)を用いた機械設計が主流であった。それは今も変わりないが、一方で、バイオメディカル分野、医療ヘルスケア分野、ソフトロボティクス分野などでソフトマテリアルの需要は益々の高まりを見せており、ゴムやゲルなどの高分子材料の開発から大変形を利用した非線形力学モデルの構築まで幅広い研究が展開されている。今後はこのようなソフトマテリアルを用いた新しい制御理論の構築が必要不可欠であり、その科学技術の進展は注目に値する。
キーワード
ソフトマテリアル / ソフトロボティクス / ソフトアクチュエータ / ゴム / ゲル
ID | 2023_E628 |
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調査回 | 2023 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ものづくり |
専門度 | 中 |
実現時期 | 5年以降10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 35 (高分子、有機材料) |
分析データ クラスタ | 40 (材料工学) |
研究段階
企業なども共同研究などで参画する大きな研究分野に発展しつつあると思う。
インパクト
ソフトマテリアルを用いた機械の制御はハードマテリアルと比較して今のところ未熟な部分も多いが、自然界では様々な場面でソフトマテリアルが既に活用されている。そのことからもソフトマテリアルの作成から制御にかけての新しい科学技術の創出は、社会、くらし・ライフスタイル、新たなサービス・事業・産業などの多種多様な領域で大きな貢献を果たすことが期待される。
必要な要素
ソフトマテリアルの開発は大きな進展がみられるが、それを以下に制御して社会に実装できるのかが重要な要素と考える。