NISTEP注目科学技術 - 2023_E586
概要
遠い未来の科学技術として，宇宙と関連する技術は不可欠であると考えている．宇宙は新たなフロンティアとして期待され，民間での有人飛行も行われつつある．そのような新たな産業を活用した新たな材料開発に注目したい．たとえば，宇宙の無重力化を活用した無容器浮遊法や，真空下でも蒸発しないイオン液体，さらに，宇宙空間では様々な放射線が存在しており，半導体やデバイスの開発において地球上とは別の視点が必要になると考えられる．宇宙開発がコモンになる時代に備えて，宇宙を活用したり，宇宙開発のための新規材料・デバイス開発に注目している．
キーワード
宇宙 / 無容器浮遊法 / イオン液体
| ID | 2023_E586 |
|---|---|
| 調査回 | 2023 |
| 注目/兆し | 注目 |
| 所属機関 | 大学 |
| 専門分野 | ナノテクノロジー・材料 |
| 専門度 | 中 |
| 実現時期 | 10年以降 |
| 分析データ 推定科研費審査区分（中区分） | 24 （航空宇宙工学、船舶海洋工学） |
| 分析データ クラスタ | 36 （熱・流体・波・運動エネルギー） |
研究段階
やはり宇宙での実験が限られていることが原因といえる．今後は宇宙ステーションの建築が進み，宇宙での実験が進めば急速に加速することが期待できる．
インパクト
宇宙はまさに人類の１００年後において貴重なフロンティアとなることが期待される．宇宙の資源開発や，宇宙空間を活用した新規材料創成，また宇宙空間を活用するための材料開発などが進むことで，新しい産業が生まれることが期待される．
必要な要素
上述のように，宇宙（無重力）での実験を容易にすることが重要と考えられる．