NISTEP注目科学技術 - 2023_E555
概要
豪雨予測への地上デジタル放送波を用いた高空間解像度水蒸気量推定の活用:
豪雨発生に重要となる大気下層の水蒸気について,地上デジタル放送波のわずかな遅れ(数ピコ)秒を検知して,高空間解像度で推定する試みが成功しつつある.
大気下層の水蒸気量は豪雨の発生・発達・持続にとって重要であり,豪雨予測の信頼性向上のカギとなる可能性がある.
豪雨発生に重要となる大気下層の水蒸気について,地上デジタル放送波のわずかな遅れ(数ピコ)秒を検知して,高空間解像度で推定する試みが成功しつつある.
大気下層の水蒸気量は豪雨の発生・発達・持続にとって重要であり,豪雨予測の信頼性向上のカギとなる可能性がある.
キーワード
社会基盤 / 気象学 / ビッグデータ
ID | 2023_E555 |
---|---|
調査回 | 2023 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | 社会基盤 |
専門度 | 高 |
実現時期 | 5年以降10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 17 (地球惑星科学) |
分析データ クラスタ | 14 (気候) |
研究段階
測定手法については論文化されており,首都圏,九州地方等で試験的な観測が開始されている.豪雨予測への活用については研究が行われつつある段階である.
インパクト
線状降水帯等豪雨の予測精度が向上し,早期避難等により人命を救うことで社会的基盤の強化につながると期待できる.同時に,別な用途で使用されている様々な電磁波を気象観測に利用する,新たな技術の創出の先駆けとなることが期待される.
必要な要素
送信局と受信局との時計誤差を軽減できる,高速な通信環境.及び,技術の汎用性を高め豪雨予測へつなげるための基礎研究推進費・ポスドク等の雇用費用.