NISTEP注目科学技術 - 2023_E535

概要
注目の科学技術として、組織や器官を人工的に構成することで生物体を理解しようとする試みを挙げる。組織や器官は、生物体の構成単位である細胞が適切に分化し適切な三次元配置をとることで構成される。この過程を人工的に作り出すことができれば、組織や器官の形成について、さらには多細胞生物の生物体のインテグリティがどのように維持されているかの理解につながると期待できる。当該分野は再生医療を中心とする実学的な分野からの要請が高く、哺乳類についてはすでに実現している技術も数多い。今後、基礎生物学において構成生物学的手法が普及することにより、多細胞生物に対する理解が進み、農学など関連する分野への波及や、哺乳類の特徴がより明らかになることによる再生医療のさらなる発展が期待される。
キーワード
構成生物学 / 細胞分化 / 人工組織
ID 2023_E535
調査回 2023
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 ライフサイエンス
専門度
実現時期 5年以降10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 44 (細胞レベルから個体レベルの生物学)
分析データ クラスタ 41 (発生・分化・幹細胞)
研究段階
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インパクト
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必要な要素
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