NISTEP注目科学技術 - 2023_E501

概要
今後実現が期待される注目の科学技術は、廃リチウム電池からのリチウム回収です。現在、カーボンニュートラルが世界的に歌われており、自動車の電動化や家庭用の貯蔵電池として、リチウム電池が使われています。今後、リチウム電池の需要が成長するため、EU電池規制を境に世界の多く廃リチウム電池からのリチウム回収方法の検討がされています。その際、現在、リチウム電池に使用されるリチウムは高純度リチウムでなくてはいけないため、その回収方法工程の確立が検討されています。そこで、リチウムイオン伝導体を使用した電気透析法が注目されています。この方法は、高純度リチウムを回収することが出来ることが実証されています。また、この技術は、塩湖等からバージンリチウムを回収する工程にも組み込めるため大きな注目を集めています。
キーワード
カーボンニュートラル・二酸化炭素技術 / 電池 / エネルギーシステム / 水素製造・水素・水素エネルギー
ID 2023_E501
調査回 2023
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 エネルギー
専門度
実現時期 5年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 36 (無機材料化学、エネルギー関連化学)
分析データ クラスタ 11 (理化学/エネルギー・脱炭素)
研究段階
企業との共同研究が進んでいる段階
インパクト
国内に新たな産業の創出が出来るため、新たな雇用創出が出来、電気透析であるため、再生可能エネルギー等を使ってリチウム資源を獲得できる。
必要な要素
現在、企業と共同研究にて実証装置の作製および試運転等をしている段階である。実証装置段階に入っているため、資金がすごくかかる段階に入っている。資金を集めれるかどうかで、実現時期が大きく変わるため、資金を集められるかが重要なポイントである。