NISTEP注目科学技術 - 2023_E497
概要
私の専門はもともとが交通経済学であり、その後ロジスティクス論(いわゆる物流)を主な担当科目としていることや、公益事業学会(公益事業となると交通のみならずエネルギー、通信、郵便等を含む)の会員・理事であることもあって、「NISTEP注目科学技術」でいう専門分野では「環境」「情報通信」「ものづくり」「エネルギー」「宇宙・海洋」「社会基盤」の全てが私の専門分野と言える。とはいえあくまでも文系であり、技術はそれこそ専門分野を超えてしまう事柄ばかりで、このアンケートも最後まで回答できるかが覚束ない。どちらかといえば上述の複数の専門分野に「横串」を通す学術体系や解釈の枠組み、社会・倫理的問題に関心がある。人文・社会系の「専門家」向けには、アンケート調査の枠組みと内容を別途考えて実施したほうが良いのではないか。むしろそこでの「科学技術」のあり方と実現可能性にこそ興味がある。
キーワード
ビッグデータ / 健康寿命 / 環境保全 / 地球環境 / カーボンニュートラル
ID | 2023_E497 |
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調査回 | 2023 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | 人文・社会科学 |
専門度 | 低 |
実現時期 | 10年以降 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 7 (経済学、経営学) |
分析データ クラスタ | 29 (社会心理学・行動経済学) |
研究段階
たびたび書かざるを得ないが人文・社会系の研究者に対しては酷な質問である。
インパクト
「影響」「効果」「インパクト」の例示として、ポジティブな内容ばかり並んでいることが気がかりである。
必要な要素
ビッグデータについていえば、データの入手可能性(データ販売の是非を含む)や、その解釈の方法や個人情報保護との関連のほうが気になる。それが人文・社会系の仕事だと思うし、大学での教育とも関連する(社会全般におけるデータリテラシーの向上の可能性)。