NISTEP注目科学技術 - 2023_E475
概要
日本全国に張り巡らされた光ファイバー網を活用した地震・測地観測網の開発
キーワード
地震・測地観測 / 光ファイバーセンシング / ビッグデータ
ID | 2023_E475 |
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調査回 | 2023 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 公的機関 |
専門分野 | 宇宙・海洋・科学基盤 |
専門度 | 中 |
実現時期 | 5年以降10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 25 (社会システム工学、安全工学、防災工学) |
分析データ クラスタ | 62 (地震・プレート・地層・マントル) |
研究段階
光ファイバーセンシング技術自体は既に実用化されており,工学分野などで多く活用されているが,観測ノイズの低減により地震・測地観測分野においても活用が始まっている.しかし,定常観測網として利用するには更なるノイズ低減のための技術開発が行われている.また,取得されるデータが従来観測網と比べて非常に大きくなるため,データの流通・蓄積・開発などにおいて,AI・機械学習手法などを活用した高速化・効率化についても検討が行われている.
インパクト
従来観測に比べて非常に稠密なデータが得られるため,地震学の基礎研究の高度化に加えて,地下構造のモデル化における高精度化が期待され,国土強靭化に向けた地盤評価が高度化される.また,災害発生後の社会活動の正常性の確認など,人間活動のモニタリング用途にも活用できると期待される.
必要な要素
光ファイバーを研究機関が借り受けるための法令・手続的なハードルを一段と下げることが必要.