NISTEP注目科学技術 - 2023_E470

概要
大気中のCO2を苦鉄質岩等の化学風化によって吸収し、生成した炭酸塩を土壌に散布し、植物育成を促進するシステム。
キーワード
カーボンニュートラル / 二酸化炭素技術 / ネガティブエミッション技術 / 塩基性岩風化促進
ID 2023_E470
調査回 2023
注目/兆し 注目
所属機関 公的機関
専門分野 宇宙・海洋・科学基盤
専門度
実現時期 5年以降10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 17 (地球惑星科学)
分析データ クラスタ 31 (環境化学)
研究段階
研究室で開発している段階。
インパクト
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、様々な社会経済分野で大幅なCO2排出削減が求められているが、完全に排出をゼロにすることは難しく、排出せざるを得ないCO2を削減するためにはネガティブエミッション技術による相殺が必須。科学・産業分野にとどまらず、国際社会(国家間関係)にもその実現は影響を及ぼすものと想定される。
必要な要素
現在、原理・現象は科学的に概ね明らかになった段階であるが、実用性(実効性)の確認や、実用化に向けた具体的な要素技術の進展は未だ萌芽的な段階にある。2050年という時間的目標が定められている以上、開発や実証実験を加速化する必要がある。