NISTEP注目科学技術 - 2023_E465

概要
生物に学ぶ技術・ロボティクスをあげます。生物界には人間が思いも寄らない仕方で優れた機能を発揮する仕組みが進化しています。例えばヤモリは吸盤もないのに壁や天井に張り付いてかつ移動することができます。またコウモリは超音波をたくみに利用することで、暗闇のなかでも獲物を獲得したり障害物を回避したりできます。このような形態レベル、一個体レベルのメカニズム・機能のほか、決して渋滞がおこらないアリの行列など、集団レベルのものもあります。これらのメカニズム・機能を解き明かし、それを技術・ロボティクスに活かそうとする分野があります。
キーワード
生物に学ぶ / 生物模倣 / ロボティクス
ID 2023_E465
調査回 2023
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 ライフサイエンス
専門度
実現時期 5年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 20 (機械力学、ロボティクス)
分析データ クラスタ 51 (生物生態・多様性)
研究段階
ヤモリの例など、一部はすでに実現されているものもあります。
インパクト
形態に関するものなら材料開発、一個体レベルの行動なら自動操縦機械のナビゲーション設計、集団レベル行動なら交通・インフラ設計など、それぞれにおいてあらゆる分野に影響を与えると思われます。また逆に、生物に学ぶ技術・ロボティクスを制作することが、生物をより深く理解することにも繋がり、ここにフィードバックが生じます。
必要な要素
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