NISTEP注目科学技術 - 2023_E464
概要
生成系AIを利用した自然言語の指示による自動プログラミング。OpenAIが開発したChatGPTはユーザが自然言語でAIに指示することでさまざまな文章を生成できる。さらにこれを発展させることで、コンピュータプログラムを生成することが可能となってきている。自然言語を使って人間の代わりにプログラムを行ってくれる生成系AIは、社会で必要とされている情報系人材の代わりになるかもしれない。OpenAIが提供するGPT-3は自然言語の生成と同じようにプログラミングコードも自動生成することができる。このことは、プログラミングの知識がなくてもコンピュータに自然言語で指示することでプログラムを構成することができることを意味する。
キーワード
生成系AI / プログラム自動生成 / SourceAI / GPT-3 / OpenAI Codex
ID | 2023_E464 |
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調査回 | 2023 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | 情報通信 |
専門度 | 低 |
実現時期 | 5年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 61 (人間情報学) |
分析データ クラスタ | 46 (データサイエンス/機械学習・AI) |
研究段階
SourceAIなどの技術開発が進んでいるが、まだ簡単なものしか適用できない状況にある。しかし、その技術の実現は大きなインパクトを持ち、技術開発に多額な投資がなされ、技術革新が急速に進むことが予想される。情報系産業のさまざまなセクションで自動プログラムが活用されることとなり、社会のDXが進む可能性が高い。Google翻訳まどの翻訳サービスは多言語対応が可能となっており、自然言語とプログラミング言語における翻訳まで可能になったことになる。
インパクト
情報系人材が補足しており、生成系AIによってその一部は代替できると考えられる。その範囲が徐々に広がっていくのか、それとも創発がおこるのか予想できない。情報系人材の不足は社会問題となっており、その成否は産業界に大きなインパクトがある。一方で、負の側面も無視できない。不適切な利用、悪用、誤用による新たな社会問題が発生する可能性がある。
必要な要素
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