NISTEP注目科学技術 - 2023_E424
概要
人文科学の高度かつ専門的な内容にも適合した、汎用AIの登場。例えば、くずし字を読解、現代語に翻訳し、それをもとに古典籍の分析等が行えるようになる。
キーワード
AI / 人工知能 / 人文科学
| ID | 2023_E424 |
|---|---|
| 調査回 | 2023 |
| 注目/兆し | 注目 |
| 所属機関 | 大学 |
| 専門分野 | 人文・社会科学 |
| 専門度 | 低 |
| 実現時期 | 5年未満 |
| 分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 62 (応用情報学) |
| 分析データ クラスタ | 16 (言語学/言語教育) |
研究段階
-
インパクト
これまで読む技術が必要だった、くずし字等によって書かれた資料に基づく人文学研究を大幅にハードルを下げることにつながり、ひいてはその知識の社会への還流と新しい文化創造に役立つ。しかし、一定の素養が必要なことが必要でなくなるということは、それらを学ぶ意義を減じることにもつながり、中長期的には人文学研究で必要な「技術」(ITなどではなく、従来の人文学的研究を遂行する上での技術・方法)の衰退を招くことになる可能性もある。
必要な要素
生成AIが必要とする学習データ、特に現在デジタル化されていない歴史的資料のテキストデータを、大量に作成し、準備を進めていかなければならない。