NISTEP注目科学技術 - 2023_E408
概要
近年、ニホンジカなどの大型野生動物の個体数の増加や地球温暖化によって、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)や日本紅斑熱といったマダニ媒介性の感染症の患者が増加している。特に人獣共通感染症で致死性の高いSFTSは西日本から東日本へと拡大傾向にある。この問題は、農業や林業の従事者や、高齢化傾向にある中山間地域の居住者にとって、将来的に脅威化・深刻化することが予想される。現在のところ、SFTSについては、有効なワクチンや治療薬はない。そのために、SFTSに対する治療薬やワクチンの開発が望まれる。
キーワード
重症熱性血小板減少症候群 / 人獣共通感染症 / マダニ / ワクチン / 治療薬
ID | 2023_E408 |
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調査回 | 2023 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ライフサイエンス |
専門度 | 低 |
実現時期 | 10年以降 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 42 (獣医学、畜産学) |
分析データ クラスタ | 60 (感染症・ワクチン・治療薬) |
研究段階
-
インパクト
個人・社会の健康・幸福度向上、地域社会への貢献
必要な要素
国の資金面でのサポート