NISTEP注目科学技術 - 2023_E406

概要
AI技術の発展により、望みの機能を持ったタンパク質を簡便にコンピューターデザインすることが可能になってきている。特に化学反応を触媒する酵素、ターゲットタンパク質に結合して機能を阻害する人工抗体、自己集合して構造体を形成するタンパク質マテリアルの開発が盛んにおこなわれている。現時点では、コンピューターデザインしたタンパク質の機能は天然のタンパク質に及ばないことが多いが、爆発的に進化するAI技術によって、天然タンパク質を超える人工蛋白質を自在にデザインすることが今後数年で可能になると予期される。
キーワード
タンパク質デザイン / in silico 創薬 / AI
ID 2023_E406
調査回 2023
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 ライフサイエンス
専門度
実現時期 5年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 43 (分子レベルから細胞レベルの生物学)
分析データ クラスタ 5 (分子生物学/薬理学)
研究段階
日本ではタンパク質デザインを専門とする研究室・企業は少ないが、特にアメリカのDavid Baker教授を中心とする、Institute for Protein Designでは企業連携・バイオベンチャーの創出が盛んにおこなわれている。実際にワクチンの臨床も進んでいる。
インパクト
創薬研究において、リード化合物を創出するステップには非常にコストがかかっていた。コンピューターデザインの発展によって、創薬プロセスの高速化が見込まれる。
必要な要素
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