NISTEP注目科学技術 - 2023_E393
概要
非接触のデバイスに対して給電する無線給電技術は既に存在するが,それをさらに発展させたビームフォーミング型の無線電力伝送技術の実現が期待される.これは物理的に離れたデバイスに対して電波を放射することにより給電する技術であるが,センサなどが分散配置されたIoT環境においてバッテリで動作するセンサに給電することが可能であり,さらには空中を飛ぶドローンに対しても給電が可能になると飛行時間を増加させることができる.
キーワード
無線電力伝送 / IoT / ドローン
ID | 2023_E393 |
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調査回 | 2023 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | 情報通信 |
専門度 | 中 |
実現時期 | 5年以降10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 21 (電気電子工学) |
分析データ クラスタ | 38 (計算機・電気通信・通信デバイス・量子計算機) |
研究段階
技術的には可能であり,各種プロジェクトでも検討されている.
インパクト
IoT環境においては,多くのセンサが周辺環境に配置されていることになり,そのような環境ではいかにそれらのセンサを長く駆動させるかが技術的課題となる.無線給電が可能となれば,それらのセンサを配置したまま給電することが可能となり,社会的なインパクトは大きい.
必要な要素
人体に強い電波が照射される可能性がある問題を回避するための技術が必要である.