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NISTEP注目科学技術 - 2023_E38

chatGPTに代表される 自然言語処理技術の革新による、生産者の持つ知識・ノウハウのデジタル化・集積によるビッグデータの形成およびそれらデータを用いたDX時代の新たな農業の展開

科学的な原理・現象の解明よりも、chatGPTを用いた「生産者（人間）」と「機械（センサー・農機）」との連携が密になり、生産者のアクションと食料の品質・生産性の関係をつなげるようなデータが蓄積する可能性が秘めており、そららのビッグデータを解析することで、効率的かつ生産性の高い農業生産の有り方が見えてくる。今まで、デジタル的にうまく捉えることができなかった、生産者の行動や考え方を、より補足できるようになることで、農業科学のアプローチが大きく変わる可能性を秘めている。

chatGPT等の自然言語処理AIを介して、生産者の行動・考え方を情報として集積することができ、それらの情報を解析することで、農業現場が必要としている技術・顕在化していない問題点が明確になり、それに対するアプローチが容易になる。

chatGPT等の自然言語処理AIを介した、生産者への情報提供・情報収集をいかにすべきか、そのプラットフォームを公的な機関がになうのか、営利目的の企業が独占するのかで、将来の農業の有り方が大きく変わるかもしれない。一部の営利目的の企業に独占されることがないよう、法整備による規制と、公的な研究機関への研究資金注入による、Publicに使えるライセンスフリーの技術の公開を促進すべき。