NISTEP注目科学技術 - 2023_E372

概要
ナノマテリアルを基本構成要素とした新規デバイスの開発や新技術創製が期待される。特に、低次元ナノマテリアルの構造(結晶性や欠陥)を作り込むことや異なる構造次元性(0次元、1次元、2次元)の材料を高度に複合化させる技術によって、材料とデバイスの高機能化が行われるものと考えられる。
キーワード
ナノマテリアル合成 / 量子技術 / 自己組織化 / 超分子化学 /
ID 2023_E372
調査回 2023
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 ナノテクノロジー・材料
専門度
実現時期 5年以降10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 28 (ナノマイクロ科学)
分析データ クラスタ 27 (理化学/半導体・ナノ・材料)
研究段階
ナノマテリアルの合成技術は発展を続けており、限られた材料や空間領域においては構造制御技術が開発されつつある。
インパクト
デバイスにおいては現在の半導体産業を変える技術創出によって、大きな社会変革をもたらす可能性がある。よって飽和しかかっている既存技術の延長戦ではない、新たな産業競争力が得られるものと期待される。また、ナノマテリアルを使用することで、デバイスの小型化や省エネ化が一層進むことで、暮らしやライフスタイルの向上に寄与すると考えられる。
必要な要素
要素技術の進展は欠かせない要素である。ナノマテリアル自体は、ナノテクノロジーの発展とともに多くの研究がなされるようになった。一方で、原子や分子のレベルでナノマテリアルの高度な構造制御には課題がある。よって基礎的研究からその技術開拓が望まれる。