NISTEP注目科学技術 - 2023_E313

概要
「食料品の効果的な長期保存技術」
冷蔵・冷凍、食品添加物、高温処理、食品照射等の食料品を長期保存するための技術は、これまでも研究されてきたが、現在大きな社会問題である食品ロスを防止するために更なる研究開発は注目に値する。
キーワード
食品の長期保存 / 冷蔵・冷凍 / 食品添加物 / 高温処理 / 食品照射
ID 2023_E313
調査回 2023
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 ナノテクノロジー・材料
専門度
実現時期 5年以降10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 8 (社会学)
分析データ クラスタ 25 (食品化学・栄養学)
研究段階
既にさまざまな企業により実用化されているが、更なる省エネ。低コスト、安全、安心の実現に向けた研究が広く行われている。日本は、特に海産物の保存・輸送技術に長けており、世界的にリードする立場にある。
インパクト
食品ロスが削減されるので、買い物頻度の削減によるくらし・ライフスタイルの改善、廃棄の削減による環境・エネルギー・資源・生態系への貢献が期待される。
必要な要素
海外で用いられているが、我が国ではほとんど用いられていない食品の長期保存として、生乳の常温での長期保存技術、食品照射による殺菌などが挙げられる。これらを実現していくためには、科学的に検証して安全であることを示していく必要がある。