NISTEP注目科学技術 - 2023_E303
概要
瞬間的かつ非常に大きな力を有する電気エネルギー「パルスパワー」は、電気エネルギーの用途を格段に拡大しており、ダストコンクリートの減容化やリチウムイオンバッテリーからのレアメタル分離・回収、魚介類中の寄生虫(アニサキス)の殺虫など、社会実装が期待される技術開発がなされている。
キーワード
電気エネルギー / パルスパワー / 放電 / 電界 / 電流
ID | 2023_E303 |
---|---|
調査回 | 2023 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | エネルギー |
専門度 | 高 |
実現時期 | 5年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 64 (環境保全対策) |
分析データ クラスタ | 31 (環境化学) |
研究段階
企業との共同研究が進んでいる。
インパクト
パルスパワーは電気エネルギーによる物理作用にて各種仕事を成し遂げることができる。
そのため、省エネルギーで環境負荷の少ない多くのプロセスが提案されており、今後のSDGs社会の構築へ大きく貢献することが期待される。
そのため、省エネルギーで環境負荷の少ない多くのプロセスが提案されており、今後のSDGs社会の構築へ大きく貢献することが期待される。
必要な要素
パルスパワー技術の社会実装へ向けた最大の障壁は、その発生器であるパルスパワー電源が非常に高価であることである。
パルスパワー電源は、半導体スイッチやコンデンサなどで構成され、その部品には高耐電圧が要求される。
しかしながら、昨今、種々の電気回路部品は、省エネルギー化のために、低電圧駆動化しており、高耐圧電気回路部品は、希少かつ高価になっている。
そのため、パルスパワー電源は高価にならざるを得ず、社会実装へ向けた動きの中で、イニシャルコストが高くなり、その歩みが遅くなる傾向がある。(ただし、ランニングコストは非常に小さい)
パルスパワー電源は、半導体スイッチやコンデンサなどで構成され、その部品には高耐電圧が要求される。
しかしながら、昨今、種々の電気回路部品は、省エネルギー化のために、低電圧駆動化しており、高耐圧電気回路部品は、希少かつ高価になっている。
そのため、パルスパワー電源は高価にならざるを得ず、社会実装へ向けた動きの中で、イニシャルコストが高くなり、その歩みが遅くなる傾向がある。(ただし、ランニングコストは非常に小さい)