NISTEP注目科学技術 - 2023_E277

概要
ダイヤモンド電極を用いた二酸化炭素の電解還元技術。ダイヤモンド電極は電位窓が広いため、二酸化炭素還元の競争反応となる水の電気分解に基づく水素発生を抑制できるため、高いファラデー効率で二酸化炭素を還元し、ギ酸などの有用な有機物を得ることができる。
キーワード
カーボンニュートラル / 二酸化炭素資源化 / 持続可能
ID 2023_E277
調査回 2023
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 ナノテクノロジー・材料
専門度
実現時期 5年以降10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 36 (無機材料化学、エネルギー関連化学)
分析データ クラスタ 11 (理化学/エネルギー・脱炭素)
研究段階
原理や現象が明らかになっており、電極や電解条件による二酸化炭素の還元特性(効率、生成物)変化についての知見が集積されている。
インパクト
カーボンニュートラルの実現に寄与し、社会の持続可能性が高まると考えられる。世界中で利用できる技術であり、その競争力獲得により、大きな経済的効果も見込まれる。
必要な要素
大規模化に向けたスケールアップ、処理能力向上、省エネルギー化といった技術や、二酸化炭素回収技術や生成物の分離技術との連携が必要になる。