NISTEP注目科学技術 - 2020_E947
概要
生合成工学 生物が行っている既存の生合成では一定の生合成酵素が連続して分子変換することで必要とする分子が生み出されている。この際にどのような分子変換が起きているかについては一定の理解があるものの、それらが実際にどのような仕組みで変換しているか、どのようにして連続的にその作用を担っているか、についてのミクロな視点からの研究がまだまだ不足している。遺伝子工学などにより既存のものを一部組み替えるなどして新規化学物質を生合成させるという取り組みもあるが、既存のものから近いものしか作れていない。また物質生産をさせようとした場合にもまだスケールが小さいためどうすれば工業化さえ可能になるかなど興味が持たれる。今後自在に生合成を組み換えたり新規作成したりして、設計とスケールアップを実現できれば医薬品合成などには大きなブレークスルーがありうる。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID | 2020_E947 |
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調査回 | 2020 |
注目/兆し |
2020 ※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ライフサイエンス |
専門度 | - 2020年調査にはこの項目はありません。 |
実現時期 | 10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 38 (農芸化学) |
分析データ クラスタ | 5 (分子生物学/薬理学) |
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
現在生合成酵素についてどのような作用を実際に担っているかということをミクロの視点からきっちりと調べ、それらの根本原理を知る必要がある。どのようにして基質を酵素間で受け渡しているかも興味が持たれる。原理をもとに新しい生合成機関を生物の仕組みに100%頼ったものでなく、人工的な視点から作成する取り組みが一定の進歩を見せれば新しい人工的な生合成が実現できる。これが可能であると確認できればブレークスルーが待っている。