NISTEP注目科学技術 - 2023_E231

概要
医師が判断に迷った際の相談相手となるような,医療AIによるアバター技術.診断領域を中心に医療AIは発展し,患者の総合診療やスクリーニングを助ける問診AI技術は既に製品化されているが,今後は医療を提供する側に対して第3者の相談相手としての活用も期待される.診断・治療の中で医師の判断が求められる場面は非常に多く,医師の経験に基づいた主観的な判断に依存しているものも多くあるため,特に経験の浅い医師の判断を助ける医療AIの活用が考えられる.診断領域では読影時に参考情報を提供するAIは既にあるが,ChatGPTの登場などにより医療に特化した大規模言語モデルの開発も進められつつあるため,今後は診断領域に限らず治療領域も含め,対話ベースでの医療AIアバターのような技術の登場が期待される.
キーワード
人工知能 / アバター / 医療支援 / 知能ロボット
ID 2023_E231
調査回 2023
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 情報通信
専門度
実現時期 5年以降10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 58 (社会医学、看護学)
分析データ クラスタ 13 (社会医療・看護/生命予後・社会復帰・在宅ケア)
研究段階
研究室で開発している段階.一部企業との共同研究も進んでいる段階.AIの大規模学習データの収集・蓄積,必要情報の洗い出し,それに基づいたAI技術の構築方法やインタフェースの検討などは既に進められつつあると言える.
インパクト
医療の質の向上,均てん化が期待される.
必要な要素
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