NISTEP注目科学技術 - 2020_E908

概要
タンパク質結晶構造に基づいた構造・機能相関解析の深化に期待しています。X線やNMR,電顕などによりこれまでに多数のタンパク質の立体構造が解かれましたが、立体構造が終点ではなく、立体構造を出発点として、様々な手法を用いて構造機能相関の解析を進めていく必要があると考えています。溶液中のタンパク質の機能を理解するためには、X線結晶構造よりもさらに分解能の高い実験的手法が必要であり、そのアプローチの1つとして振動分光があると考えます。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID 2020_E908
調査回 2020
注目/兆し 2020
※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。
所属機関 大学
専門分野 ライフサイエンス
専門度 -
2020年調査にはこの項目はありません。
実現時期 10年以降
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 43 (分子レベルから細胞レベルの生物学)
分析データ クラスタ 54 (理化学/分子化学)
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
振動分光学そのものは歴史的には古くからあり、スペクトルの帰属などデータはたくさんあるが、タンパク質の複雑系の分子に対しては必ずしも十分にそろっているわけではなく、しかもスペクトル解釈もはっきりしていないことが多い。したがって、機械学習(AI)を活用してデータの蓄積とスペクトル解析の進歩が進めば、これまで以上に振動分光学が活用されるようになるであろう。逆に言えば、AIを活用できるくらい様々な基礎データを充実して方法論が確立していれば、タンパク質構造機能解析法の主要なアプローチとして認知されるに違いない。